works
ハルザメ
![]()
ハルザメは、「粘菌(変形菌)」に関する本を読んだ時に、イメージが湧いて作った作品です。森の中をゾロゾロとアメーバーのように這って移動する生き物。背中にいろんな植物を生やしていて、それがいろんな場所で種を落として、植物の生息域を広げているのです。
いろんな植物の子孫の残し方で、風や水で運ばれる以外に、わざと鳥に食べられて、その糞の中の種で分布を広げるとか、アリに運ばせるとか、いろいろ面白い広がり方があるのを以前から興味を持っていたのと、本で読んだ変形菌がアメーバのようにゾロゾロと移動していくイメージが合わさってこんな生物になりました。
「ハルザメ」という名前は、植物をどんどん広げるという習性が、春になって植物が芽吹くイメージと重なったのと、なんとなく平たいサメっぽかったから(笑)... です。
この作品を作った後、実際の粘菌を見る機会があって、実はちょっと粘菌のイメージは変わりました。
... なので、また別の生き物も生まれるかもしれません(笑)
2025.3 制作
サイズ:27×34×13cm
![]()
![]()
![]()