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キハダカメトカゲ

キハダカメトカゲ(ダンボールアート)

壁に吊るすタイプの作品を作ろう。それなら木に登る生き物がいいな。

木に登るので保護色が木の色がいい(元々ダンボールは茶色なので問題なし)、かっこいい甲羅も欲しい、トカゲっぽい尻尾もつけよう。
足は、クマムシみたいな6本がいいな。
... と思いながら作っていったら、こんな生き物が生まれました。

爬虫類や虫など、保護色以外の見えないところは、意外と派手なものも多いので、この生き物も、甲羅の裏は派手な蛍光黄緑にしました。
... でも吊るすとほとんど見えないので、気づいてもらえない事が多いのが残念。

この「キハダカメトカゲ」は、木に止まる昆虫などを主に食べています。
でも、獲物を狙う時に尻尾をふりふりし過ぎてしまうので、しょっちゅう気づかれて逃げられてしまう... ちょっと残念なやつなのです。
(そんな場面のアニメーションも見てね!)

この習性は、昔、家の裏口のガラス戸によくヤモリが来ていて、虫を狙いながらものすごい勢いで尻尾をふっていたのを思い出して取り入れました。
「よくあんなに動かしていて、逃げられないなー」と思っていたものです。

でも実は、うちの猫も子猫の頃、同じように尻尾をふりふりしながらおもちゃを狙っていたんです。
だから、尻尾が長くて獲物を狙う生き物って、わりとみんなそんな感じなのかもー、とか勝手に思っています。

この子も、目はぎょろっと、どこから見てもこちらを向いています。
タレ目と物言いたげな半開きの口がチャームポイントです。

この作品は2025年6月の 大津市美術展の「市展賞」をいただいています。

2024.10  制作
55×42×16(高) cm

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